
ポケカのパック値上げは13か月で2回|360円の4か月前に20円上がっていた
この記事の要点
- 2026年9月16日発売の「30th CELEBRATION」は、希望小売価格360円(税込)・キラカード6枚入りです(ポケモンカードゲーム30周年特設サイト「MEGA 拡張パック『30th CELEBRATION』」)。通常弾の200円・5枚入りから、パック単価で1.8倍になります。
- カード1枚あたりに直すと、36円 → 40円 → 60円。2025年8月から2026年9月までの約13か月で約1.67倍(+66.7%)という計算になります。
- 値上げが起きた日は2026年5月22日です。拡張パック「アビスアイ」から希望小売価格が180円 → 200円に変わりました。MEGAシリーズの最初の4弾はすべて180円で、ここが分岐点でした。
- ただし「1枚60円だから割高」とは書けません。30th CELEBRATIONは6枚すべてがキラカードで、通常弾の「5枚のうち大半が通常カード」とは中身が違うからです。
- 一方で、6枚のうち1枚は基本エネルギーが確定で封入されます(公式表記)。枚数だけで比べるときは、この1枚の扱いを決めておく必要があります。
- 1BOXが何パック入りかは、公式商品ページに書かれていません。30th CELEBRATIONのBOX価格は、本記事の執筆時点で公式・相場サイトのいずれでも確認できなかったため掲載していません。
- 30周年の関連商品の希望小売価格は、プレミアムデッキセット エーフィ・ブラッキー6,200円/FUTURISTIC BOX 27,500円/カードセット1,200円(すべて税込・公式表記)です。
- この記事の価格はすべてメーカーの希望小売価格であり、店頭価格でも取引相場でもありません。
先に結論:値上げは2回あり、1回目は2026年5月22日でした
「30th CELEBRATIONが360円らしい」という話が広がっていますが、その前段でもう一度、値上げが起きています。MEGAシリーズの拡張パック8商品について、公式商品ページに載っている希望小売価格と内容物を1つずつ確認しました。
| 拡張パック | 発売日 | 希望小売価格 (税込・1パック) |
内容物 | カード1枚あたり |
|---|---|---|---|---|
| メガブレイブ | 2025年8月1日(金) | 180円 | カード5枚入り | 36円 |
| メガシンフォニア | 2025年8月1日(金) | 180円 | カード5枚入り | 36円 |
| インフェルノX | 2025年9月26日(金) | 180円 | カード5枚入り | 36円 |
| ムニキスゼロ | 2026年1月23日(金) | 180円 | カード5枚入り | 36円 |
| ニンジャスピナー | 2026年3月13日(金) | 180円 | カード5枚入り | 36円 |
| アビスアイ | 2026年5月22日(金) | 200円 | カード5枚入り | 40円 |
| ストームエメラルダ | 2026年7月31日(金) | 200円 | カード5枚入り | 40円 |
| 30th CELEBRATION | 2026年9月16日(水) | 360円 | キラカード6枚入り | 60円 |
価格・発売日・内容物はすべて各公式商品ページの掲載表記です。「カード1枚あたり」は、希望小売価格を封入枚数で割った、当編集部の計算値です。
2回の変更があります。1回目は2026年5月22日のアビスアイで、180円から200円へ。2回目が2026年9月16日の30th CELEBRATIONで、200円から360円へ。1回目に気づいていなかった方も多いのではないでしょうか。ストームエメラルダの200円は、アビスアイからの据え置きです。
1回目の値上げ:2026年5月22日、アビスアイから200円へ
MEGAシリーズは2025年8月1日の「メガブレイブ」「メガシンフォニア」で始まりました。このときの希望小売価格は180円(税込)・カード5枚入りです(ポケモンカードゲーム公式ホームページ「拡張パック『メガブレイブ』『メガシンフォニア』」)。
以降、インフェルノX(2025年9月26日発売)、ムニキスゼロ(2026年1月23日発売)、ニンジャスピナー(2026年3月13日発売)まで、4弾続けて180円・5枚入りで据え置かれています。
変わったのは5弾目でした。拡張パック「アビスアイ」の公式ページには「希望小売価格:200円(税込)/内容物:カード5枚入り/発売日:2026年5月22日(金)」と記載されています。枚数は5枚のまま、価格だけが20円上がりました。1枚あたりでは36円から40円、率にして+11.1%です。
そしてストームエメラルダも200円・5枚入りで、2026年7月31日に発売されています。つまりいま店頭に並んでいる200円のパックは、2026年5月から続いている価格ということになります。
2回目の値上げ:30th CELEBRATIONの360円は何が違うのか
2026年9月16日(水)発売の「30th CELEBRATION」は、希望小売価格360円(税込)、内容物はキラカード6枚入りです。ここは通常弾と決定的に違うので、丁寧に見ます。
パック単価では1.8倍、1枚あたりでは1.5倍
200円から360円は+160円、率にして+80%です。ただし封入枚数が5枚から6枚に1枚増えているため、1枚あたりでは40円から60円、+50%にとどまります。
MEGAシリーズの開始時点(36円)と比べると、約13か月で36円→60円、約1.67倍(+66.7%)という計算になります。パック単価で見れば180円→360円でちょうど2倍ですが、枚数が増えている分、1枚あたりの上げ幅はそれより小さい、という関係です。
ただし「6枚すべてキラカード」なので、単純比較はできません
ここが本題です。通常弾の5枚と、30th CELEBRATIONの6枚は、中身の前提が違います。
通常の拡張パックは「カード5枚入り」で、そのうち大半は通常仕様のカードです。対して30th CELEBRATIONの公式表記は「キラカード6枚入り」。公式サイトの商品情報欄にそう書かれています。したがって「1枚あたり60円」と「1枚あたり40円」を並べても、同じものを比べたことにはなりません。この記事で1枚あたりの単価を出しているのは、値上げ幅の大きさを把握するためであって、割高・割安を判定するためではありません。
6枚のうち1枚は基本エネルギーが確定
もう一点、枚数を数えるうえで押さえておきたい公式表記があります。30周年特設サイトには「各パックにつき1枚、基本エネルギーが確定で封入!」と書かれています。これらもグラフィックアーティストのYOSHIROTTEN氏による特別デザインで、8種類のエネルギーが用意されているとされています。
つまり6枚のうち1枚の枠は基本エネルギーで確定しています。この1枚をどう評価するかは人によって分かれるところで、「特別デザインのエネルギーが確定でもらえる」と読むこともできれば、「残り5枠が実質的な中身」と読むこともできます。どちらが正しいという話ではありませんが、単価を計算するときは、自分がどちらの前提で数えているのかを意識しておくと混乱しません。
収録されるもの:FUR、ピカチュウ30種、歴代カード30枚
価格の話から少し離れますが、360円の中身として公式が挙げているものを整理しておきます。
- 新レアリティ「FUR(フューチャリスティックレア)」:ミュウツーexとミュウexが公表されています。イラストはYOSHIROTTEN氏の描き下ろしです。FURという略称やレアリティの位置づけについては新レアリティFURの整理記事で詳しく扱っています。
- ピカチュウのキラカードが30種類:30人のイラストレーターがそれぞれ描いたものです。
- 30年の歴史を象徴するカード30枚:1996年発売の第1弾拡張パックのリザードンなどが特別仕様で再登場します。ここには重要な注意書きがあり、「特別仕様で再登場したカードはいずれも現行のスタンダードレギュレーションでは使用できません」と明記されています。元となったカードが使えるレギュレーションでは使用可能、という書き方です。
つまり歴代カードの再録は、対戦で使うためのものではなくコレクション向けという位置づけが、公式の側から先に示されています。30th CELEBRATION全体の基本情報は30th CELEBRATIONのまとめ記事にあります。
BOX単位の価格について、書けることと書けないこと
「1BOXいくらになるのか」を知りたい方が多いと思いますが、ここは慎重に書きます。
公式商品ページには、1BOXが何パック入りかも、BOXの希望小売価格も記載がありません。載っているのは商品名・発売日・1パックの希望小売価格・内容物の4項目だけです。これはストームエメラルダでも同じで、公式ページにあるのは「希望小売価格:200円(税込)」「内容物:カード5枚入り」「発売日:2026年7月31日(金)」までです。
相場サイトの掲載表記であれば確認できます。PRICE BASEの各BOXページには、メガブレイブ・メガシンフォニア・インフェルノX・ムニキスゼロ・ニンジャスピナーについて「1BOX(30パック入り):5,400円(税込)」、アビスアイについて「1BOX(30パック)6,000円(税込)」という記載があります。ストームエメラルダも「1BOX(30パック)」と掲載されています。
| 弾 | 1パックの希望小売価格 (公式表記) |
1BOXの価格 (PRICE BASEの掲載表記) |
|---|---|---|
| メガブレイブ〜ニンジャスピナー(5商品) | 180円 | 5,400円(30パック入り) |
| アビスアイ/ストームエメラルダ | 200円 | 6,000円(30パック) |
| 30th CELEBRATION | 360円 | 確認できず(本記事では掲載しません) |
BOX価格が5,400円から6,000円へ変わった幅は+600円、+11.1%で、パック単価の上げ幅と一致します。
一方、30th CELEBRATIONのBOX価格は、本記事の執筆時点で公式にも相場サイトにも確認できませんでした。「360円×◯パック」という自前の掛け算をすれば数字は作れますが、パック数の根拠がない以上それは推測です。推測を価格として書くことはしません。
30周年の関連商品の価格(公式表記)
拡張パック以外にも、30周年の商品が同時期に出ます。30周年特設サイトに希望小売価格が掲載されているものを並べます。
| 商品名 | 発売日 | 希望小売価格(税込) |
|---|---|---|
| MEGA 拡張パック「30th CELEBRATION」 | 2026年9月16日(水) | 360円 |
| 30th CELEBRATION プレミアムデッキセット エーフィ・ブラッキー |
2026年9月16日(水) | 6,200円 |
| 30th CELEBRATION FUTURISTIC BOX | 2026年9月16日(水) | 27,500円 |
| 30th CELEBRATION カードセット | 2026年10月16日(金) | 1,200円 |
FUTURISTIC BOXの27,500円が目を引きますが、これは希望小売価格であって、抽選や二次流通の価格とは別の数字です。この商品はポケモンセンターオンライン限定で、2026年8月から本人確認の仕組みが変わる予定であることは抽選と本人確認の手順をまとめた記事で扱っています。
定価が上がると、相場の見え方はどう変わるか
ここは解釈を含みます。出典に書かれていることではありません。
定価が変わると、「定価の何倍か」という物差しの目盛りが変わります。たとえばストームエメラルダのBOXは、PRICE BASE「ストームエメラルダ未開封BOXの最新取引相場価格」の価格推移表でフリマ相場が2026年7月31日22,400円です。これを1BOX 6,000円で割ると約3.7倍。もし定価が旧価格の5,400円のままだったら、同じ22,400円でも約4.1倍と表示されていたことになります。相場が同じでも、定価が上がった分だけ「定価の◯倍」は小さく見えます。
もうひとつ、期待値の計算にも効きます。世に出ている「1BOXの期待値」の多くは定価を基準に損得を語りますが、その定価自体が2026年5月に上がっています。古い記事の前提と新しい弾の前提が揃っていない可能性がある、ということです。ストームエメラルダの期待値については前提を全部開示した検証記事で、定価6,000円ではなく実際の取引相場を基準にした計算を出しています。
なお、BOXの相場が定価に対してどう推移してきたかはMEGAシリーズ1年分のBOX相場をまとめた記事で、7商品分を並べています。
この記事で「書かなかった」数字
確認できなかったものは載せていません。落としたものを明示しておきます。
- 30th CELEBRATIONの1BOXのパック数と価格:公式商品ページに記載がなく、相場サイトでも確認できませんでした。
- 「1パックにピカチュウが必ず1枚入る」という説明:公式サイトで確認できたのは「ピカチュウのキラカードが30種類登場」までで、封入が確定である旨の記載は見つけられませんでした。確定と書けるのは基本エネルギー1枚だけです。
- FURの封入率:公式は公表していません。
- 店頭での実売価格:この記事の数字はすべてメーカーの希望小売価格です。実際にいくらで売られるかは店舗によって異なります。
- 値上げの理由:公式からの説明を確認できなかったため、原因については何も書いていません。
よくある質問
ポケカのパックはいつ値上げされたのですか?
MEGAシリーズの中では2026年5月22日発売のアビスアイから、希望小売価格が180円(税込)から200円(税込)に変わりました。枚数はカード5枚入りのままです。その後2026年9月16日発売の30th CELEBRATIONが360円(税込)・キラカード6枚入りとなります。
360円は高すぎませんか?
高い・安いの判断はしません。ただし比較するなら、「6枚すべてキラカード」という中身の違いと、「1枚は基本エネルギーで確定」という枠の存在を、両方とも計算に入れる必要があります。通常弾の200円・5枚入りと単純に並べると、どちらの方向にも結論を誤りやすい部分です。
ストームエメラルダも360円になるのですか?
いいえ。ストームエメラルダの希望小売価格は200円(税込)・カード5枚入りで、公式商品ページの表記どおりです。360円は30th CELEBRATIONの価格です。
1枚あたり60円という計算は公式のものですか?
違います。公式が出しているのは「360円」と「キラカード6枚入り」までで、1枚あたりの単価は当編集部が割り算したものです。本文中の36円・40円・60円はすべて同じ方法で計算しています。
BOXで買うと1パックあたり安くなりますか?
MEGAシリーズのこれまでの弾については、PRICE BASEの掲載表記が「1BOX(30パック入り)5,400円」「1BOX(30パック)6,000円」で、いずれも1パックの希望小売価格×30と一致します。希望小売価格の水準では、BOXで買っても1パックあたりの単価は変わらないという関係です。実際の店頭価格や二次流通価格は別の話になります。
まとめ
2025年8月から2026年9月までの約13か月で、ポケモンカードの拡張パックは次のように動きました。
- 2026年5月22日、アビスアイから180円→200円へ。枚数は5枚のまま、1枚あたり36円→40円(+11.1%)。ストームエメラルダもこの200円です。
- 2026年9月16日、30th CELEBRATIONで200円→360円へ。枚数が5枚→6枚に増えるため、1枚あたりは40円→60円(+50%)。
- 通算では1枚36円→60円、約1.67倍。ただし30th CELEBRATIONは6枚すべてキラカードで、通常弾とは中身の前提が違います。
「360円」という数字だけが先に広まりがちですが、実際にはその4か月前にもう一度、静かに20円上がっていました。そして360円のほうは、枚数と中身が変わっているぶん、単価の比較だけでは評価しきれません。事実として確認できるところまでを並べましたので、判断はご自身でなさってください。
この記事で参照した出典:ポケモンカードゲーム公式ホームページ「拡張パック『メガブレイブ』『メガシンフォニア』」/同「インフェルノX」/同「ムニキスゼロ」/同「ニンジャスピナー」/同「アビスアイ」/同「ストームエメラルダ」/ポケモンカードゲーム30周年特設サイト「MEGA 拡張パック『30th CELEBRATION』」/PRICE BASE「ストームエメラルダ未開封BOX」(いずれも2026年8月1日確認)
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