
ストームエメラルダ 当たり出ない|3BOXで20人中約19人はMURなしの計算
この記事の要点(2026年8月1日時点)
- 封入率は公式が一切公表していません。ポケモンカードゲーム公式「MEGA 拡張パック ストームエメラルダ」の封入に関する記載は「※カードはランダムに封入されています。」の一文のみで、確率・封入率の数値は一切ありません。以下の数字はすべて各サイトの推定値です。
- MUR(メガレックウザex)の推定は約1〜2%の幅です。トレカプロは「約50〜100BOXに1枚」「約1〜2%」(2026年7月31日時点)。ただしこれはストームエメラルダの実測ではなく、同ページが「直近のMEGA弾(メガシンフォニア・アビスアイなど)の実測」を流用した目安だと明記しているものです。トレカの地図は「封入率は約1.95%(51.3BOXに1枚)」(2026年8月1日時点・同ページに「トレチズ(トレカの地図)調べ」と表示)。ポケカチは「50BOXに約1枚」(2026年8月1日00:55時点)。
- この推定をそのまま使うと、1BOX開けてMURが出ない確率は約98〜99%、3BOX連続で出ない確率は約94〜97%という計算になります。式は (1 − 推定封入率) の BOX数乗だけです。本文で全部開示します。
- 50BOX開けても1枚も出ない確率が約36〜61%という計算になります。「50BOXに1枚」は平均であって保証ではありません。
- 「そろそろ出るはず」は成り立ちません。10BOX外した直後の11BOX目も、推定確率は1BOX目とまったく同じです。
- SNSで見えるのは出た報告に偏ります。推定1.95%なら、100人が1BOXずつ開けて出るのは約2人。タイムラインに流れやすいのはこの2人分です。
- 同じサイトでも推定値は書き換わります。当サイトが7月31日に公開した記事に記録したトレカの地図の推定は、MURが「59.3BOXに1枚(1.69%)」、SARが「3.3BOXに1枚(30.22%)」でした。8月1日時点の同ページは、MURが約1.95%(51.3BOXに1枚)、SARが約31.22%(3.3BOXに1枚)に変わっています。この記事が計算の中心に置いている1.95%も、前日は1.69%だった数字です。推定値は固定された事実ではありません。
ストームエメラルダの発売翌日です。「何BOX開けても当たりが出ない」「自分だけ引きが悪いのか」という声を前提に書いています。
この記事でやることは一つだけです。公式非公表の封入率について、各サイトが出している推定値を幅のまま使い、「出ない」がどれくらいの確率で起きることなのかを、計算式を隠さずに示すこと。
金額の話は一切しません。損益分岐や期待値といった金額の議論はこの記事では扱わず、最後まで確率の話だけをします。買い足しを勧める記事でも、やめさせる記事でもありません。
先に結論:1〜3BOXでMURが出ないのは、推定どおりに起きていることです
結論から書きます。各サイトが出しているMURの推定封入率(約1〜2%)をそのまま信じるなら、3BOX開けてMURが出ないという出来事は、約94〜97%の人に起きます。珍しいことではなく、起きるほうが標準です。
これは「あなたの引きが弱い」という話ではありません。推定値そのものが、そういう頻度を意味しているというだけです。
そのうえで、この記事はもう一つのことを言います。比べる相手である封入率が、そもそも確定していません。公式が公表していないため、世に出ている数字はすべて各サイトの推定です。推定はサイトによって倍ほど違い、同じサイトでも日をまたぐと書き換わり、しかも一部はストームエメラルダの実測ですらありません。「体感より渋い」と感じたとき、その体感をぶつける先の数字が確定していない——これがこの記事の一番大事な前提です。
ストームエメラルダの封入率は、公式が公表していません
ポケモンカードゲーム公式「MEGA 拡張パック ストームエメラルダ」のページに記載されているのは、「発売日:2026年7月31日(金)」「内容物:カード5枚入り」といった商品情報までです。封入について書かれているのは「※カードはランダムに封入されています。」の一文だけで、封入率・封入確率の数値は一切ありません(2026年8月1日時点で当編集部が確認)。
この一文は、裏を返せば公式が読み手に伝えているのは「ランダムである」ことだけだという意味です。どのレアリティがどの頻度で入るのかについて、公式は数値を何も出していません。
つまり、検索して出てくる「◯BOXに1枚」「約◯%」という数字は、1つ残らず各サイトの推定です。推定の作り方(過去弾の実測から引き延ばす、SNSの報告を集計する、など)はサイトごとに違い、そのやり方を全部開示しているサイトも見当たりません。
MURの封入率は、サイトごとの推定が約2倍ばらついています
この記事の計算に使う推定値だけを、原文の表記のまま並べます。当たりカードの序列そのものは当たりカードランキングの記事に分けてあります。
| 推定の出どころ | ページ上の表記(原文) | この記事の計算に使う1BOXあたりの確率 | 時点 |
|---|---|---|---|
| トレカプロ | 「約50〜100BOXに1枚」「約1〜2%」 ※同ページはこれを「直近のMEGA弾(メガシンフォニア・アビスアイなど)の実測」を流用した目安と明記。ストームエメラルダ自体の実測ではありません。 |
1.0%(幅の下限側)/2.0%(幅の上限側) ※どちらも上記の流用値が入力です |
2026年7月31日時点 |
| トレカの地図 | 「封入率は約1.95%(51.3BOXに1枚)」 | 1.95%(そのまま使用) | 2026年8月1日時点 (同ページの最終更新日表示は2026.08.01) |
| ポケカチ | 「50BOXに約1枚」 | 2.0%(当編集部が1/50と読み替え) | 2026年8月1日00:55時点 |
読み替えについて、先に断っておきます。「50BOXに約1枚」は本来「平均するとそのくらいの頻度」という意味であって、「1BOXごとに1/50の確率で入っている」と書いてあるわけではありません。この記事では計算のために1/50と読み替えていますが、これは当編集部が置いた仮定です。各サイトがその意味で書いているとは限りません。
トレカプロの「約1〜2%」は、ストームエメラルダの実測ではありません
ここは読み飛ばされやすいので、節を分けて書きます。トレカプロの封入率表の直前には、「ストームエメラルダ自体の実測はまだありませんが、封入構造がほぼ共通する直近のMEGA弾(メガシンフォニア・アビスアイなど)の実測が目安になります」と書かれています。表の下の出典注記も「ストームエメラルダの数値は発売後に置き換え」としています。
つまり「約50〜100BOXに1枚」「約1〜2%」は、メガシンフォニアやアビスアイという別商品の実測値であって、ストームエメラルダを開けて数えた結果ではありません。封入構造が似ているという理由で当てはめた目安です。
同ページはさらに「封入率は公式未公表で、上表は直近MEGA弾の実測にもとづく目安です」と書き、そのうえでMURについて「MURのような数十BOXに1枚の枠は…実測サンプルが少なく幅が大きく、ロット単位で偏ることもある」と、対象をMURに限定して注意を付けています。数字を出している側自身が、出どころ・幅の広さ・暫定であることをすべて明示しているということです。
この記事では、この数字を「直近MEGA弾の実測を流用した目安」という但し書きつきで計算に使います。あとで出てくる推定1.0%の列は、すべてこの流用値が入力です。「別の弾の数字を当てはめて計算した結果」だと分かったうえで読んでください。
同じ性質の予想は他社にもあります。スニーカーダンクも「過去の傾向から、1BOXにSARかSR、MURのどれか1枚、ARが3枚、RRが4枚の封入が予想される。」と書いており、これも実測ではなく過去の傾向からの予想であることを自ら明示しています。
いっぽうトレカの地図は、同ページに「”ストームエメラルダ”の封入率はトレチズ(トレカの地図)調べになります」と表示しており、自ら調べた数値だという立場をとっています。ただし何BOXを開けたのかというサンプル数や、調査方法の開示は同ページに見当たらず、実測にもとづく数値かどうかは当編集部では確認できませんでした。したがって発売翌日という時点で、ストームエメラルダそのものを何BOX数えたのかまで開示している公開データは、当編集部が確認した範囲では見当たりません。「調べ」という表示があること自体は、数え方が開示されていることとイコールではない、という整理です。
同じサイトの推定値が、1日で書き換わっています
これは実際に起きたことなので書いておきます。当サイトが7月31日に公開した記事に記録したトレカの地図の推定は、MURが「59.3BOXに1枚(1.69%)」、SARが「3.3BOXに1枚(30.22%)」でした。
同じページを8月1日に開くと、MURは「封入率は約1.95%(51.3BOXに1枚)」、SARは「約31.22%(3.3BOXに1枚)」になっています(同ページの最終更新日は2026.08.01と表示されています)。
ここは自分の記事についても正直に書きます。この記事が計算の中心に置いている「推定1.95%」は、前日には1.69%だった数字です。同じ式に1.69%を入れると、3BOXでMURが出ない確率は約95.0%になります。今回はたまたま本文で示す幅(約94〜97%)の中に収まりましたが、それは結果論であり、次の更新でどちらへ動くかは分かりません。
数字が動くこと自体は、むしろ誠実な運用です。問題は読む側が「約1.95%」「約31%」を確定値として覚えてしまうことのほうにあります。封入率について語るときは、「どのサイトの、いつ時点の推定か」を必ずセットにする。それができない数字は、体感と比べる相手になりません。

計算式:1枚も出ない確率 =(1 − 推定封入率)の BOX数乗
ここから計算です。使う式は1本だけで、中学の数学の範囲です。式を隠して結果だけ出すサイトが多いので、全部書きます。
[式]nBOX開けて1枚も出ない確率 =(1 − p)^n
p =1BOXあたりに出る推定確率/n =開けたBOX数
たとえば p =1.95%(=0.0195)、n =3のとき、
(1 − 0.0195)^3 =0.9805 × 0.9805 × 0.9805 =0.9426 → 約94.3%
これだけです。逆に「1枚以上出る確率」は 100% からこれを引くだけで、100% − 94.3% =5.7% になります。
この計算が置いている前提(3つ)
計算式より、前提のほうが大事です。ここを書かない記事は信用しないでください。
- 前提1:各サイトの推定封入率が正しいと仮定している。正しい保証はありません。公式非公表である以上、この計算は「推定が当たっていたらこうなる」という条件付きの話です。とくに推定1.0%・2.0%は、前章のとおり別の弾の実測を流用した目安です。
- 前提2:BOXごとに独立だと仮定している。1BOX目の結果が2BOX目に影響しない、という前提です。実際の製造・封入がそうなっている保証はありません。トレカプロが「MURのような数十BOXに1枚の枠は…ロット単位で偏ることもある」と、まさにMURを名指しで書いているとおり、同じ箱・同じ入荷から連続で買った場合、独立とは限りません。
- 前提3:「◯BOXに1枚」を「1BOXあたり1/◯」と読み替えている。前章のとおり、これは当編集部の仮定です。
この3つが崩れると計算結果も崩れます。ここで出す数字は「目安の目安」だと思って読んでください。
何BOXで出ないと「珍しい」のか|推定別の一覧
先ほどの式に、3つの推定値をそれぞれ入れた結果です。数字はすべて「MURが1枚も出ない確率」です。小数第2位を四捨五入しています。
| 開けたBOX数 | 推定1.0%の場合 (トレカプロの幅の下限側。直近MEGA弾の実測の流用) |
推定1.95%の場合 (トレカの地図・2026年8月1日時点) |
推定2.0%の場合 (ポケカチ「50BOXに約1枚」を1/50と読み替え/トレカプロの幅の上限側) |
|---|---|---|---|
| 1BOX | 99.0% | 98.1% (計算値98.05%) |
98.0% |
| 2BOX | 98.0% | 96.1% | 96.0% |
| 3BOX | 97.0% | 94.3% | 94.1% |
| 5BOX | 95.1% | 90.6% | 90.4% |
| 10BOX | 90.4% | 82.1% | 81.7% |
| 12BOX | 88.6% | 79.0% | 78.5% |
| 20BOX | 81.8% | 67.4% | 66.8% |
| 30BOX | 74.0% | 55.4% | 54.5% |
| 50BOX | 60.5% | 37.4% | 36.4% |
読み方を3つに分けます。
1〜3BOXで出ないのは、9割以上の人に起きています
推定1.95%で計算すると、1BOX開けてMURが出ない確率は98.1%(計算値98.05%を四捨五入した値です)、3BOX連続で出ない確率は94.3%です。推定1.0%なら3BOXで97.0%まで上がります。
言い換えると、3BOX開けた人が20人いたら、19人前後は1枚も出ない計算です。ここでの母数は「3BOX開けた人」であって、「出なかった人」ではありません。3BOXを買った集団のほとんど全員が、MURなしで終わる——推定値が言っているのはそういうことです。「自分だけ渋い」と感じる根拠は、この計算からは出てきません。
10BOX、20BOXでも「出ない」が多数派です
10BOXで81.7〜90.4%、20BOXで66.8〜81.8%。20BOX開けても、推定2.0%なら3人に2人、推定1.0%なら5人に4人は1枚も出ないという計算になります。どちらの推定を採るかで人数感は変わりますが、いずれにしても「出ない」が多数派である点は変わりません。
ここは体感がいちばんズレるところだと思います。10BOX、20BOXという数量は、開ける側からすれば十分に「たくさん開けた」感覚があります。しかし推定1〜2%という確率に対しては、まだ全然足りていません。感覚の「たくさん」と、確率の「たくさん」は桁が違います。
50BOXでも、36〜61%は出ません
いちばん誤解されているのがここです。「50BOXに1枚」を「50BOX開ければ1枚出る」と読むと間違えます。
推定2.0%(=50BOXに1枚)で50BOX開けた場合、1枚も出ない確率は36.4%。推定1.0%なら60.5%です。「50BOXに1枚」は平均の話であって、50BOX開けた人の全員に1枚配られるという意味ではありません。
逆算もしておきます。「1枚以上出る確率が50%を超える」のは、推定2.0%なら35BOX目、推定1.95%なら36BOX目、推定1.0%なら69BOX目です(式は (1 − p)^n =0.5 を n について解くだけです)。90%を超えるにはそれぞれ114BOX、117BOX、230BOXという計算になります。
念のため書きますが、これは「そこまで買えば出る」という話ではありません。35BOXでようやくコイントス1回と同じ、という意味です。むしろこの数字は、数量で解決しようとすると桁が合わないことを示しています。1〜3BOXで出ないのが当たり前なのは、この構造から来ています。
SARで見ると、体感のズレはもっと大きくなります
「当たりが出ない」と言うとき、MURではなくSAR(メガレックウザexなど)を指している人も多いはずです。SARの推定は、MUR以上にサイト間でばらついています。
| 開けたBOX数 | 推定16.7%の場合(ポケカチ「6BOXに約1枚」を1/6と読み替え・2026年8月1日00:55時点) | 推定31.22%の場合(トレカの地図「約31.22%(3.3BOXに1枚)」・2026年8月1日時点) |
|---|---|---|
| 1BOX | 83.3% | 68.8% |
| 2BOX | 69.4% | 47.3% |
| 3BOX | 57.9% | 32.5% |
| 5BOX | 40.2% | 15.4% |
| 10BOX | 16.2% | 2.4% |
| 20BOX | 2.6% | 0.1% |
数字はすべて「SARが1枚も出ない確率」です。ここで注目してほしいのは、採用する推定値によって「3BOXで出ない」の意味が正反対になることです。
ポケカチの推定(6BOXに約1枚)を採るなら、3BOXで出ないのは57.9%——過半数に起きる、ごく普通のことです。トレカの地図の推定(約31.22%)を採るなら32.5%——3人に1人なので、これも珍しくはないが、感覚としては少し不運寄りに見えます。
しかも前章のとおり、このトレカの地図のSAR推定は7月31日時点では約30.22%でした。1日で数字が動く推定を物差しにして、自分の運を採点している——というのが実際に起きていることです。
同じ出来事が、どの推定を信じるかだけで「当たり前」にも「やや不運」にもなります。体感が渋いかどうかを判定する物差しが、そもそも2つ以上あるということです。この状態で「自分は平均より運が悪い」と結論を出すのは、根拠としては弱い。当編集部はそう考えています。
ただしAR・RRは「出ない」がほぼ起きません
いっぽうで、ポケカチはAR「1BOXに3枚」、RR「1BOXに4枚」、SR(トレーナーズ)「1BOXに1枚」と記載しています(2026年8月1日00:55時点)。スニーカーダンクも「過去の傾向から、1BOXにSARかSR、MURのどれか1枚、ARが3枚、RRが4枚の封入が予想される。」と書いています(いずれも公式発表ではなく予想・推定です)。
つまり1BOX開ければ、ARやRRは基本的に入っているという前提で設計されているように見えます。「1枚も当たりがない」という体感の多くは、MUR・SARだけを当たりと数えたときの話です。
「そろそろ出るはず」は成り立ちません
ここは断言します。「10BOX外したから、次は出やすい」は誤りです。
理由は単純で、BOXの中身は、あなたが開ける前に決まっているからです。11BOX目のBOXは、あなたが10BOX外したことを知りません。前提2(独立)のもとでは、条件付き確率は次のようになります。
P(11BOX目に出る | 直前の10BOXが外れ) = P(11BOX目に出る) = p
10BOX外した直後の1BOXも、いちばん最初の1BOXも、推定確率は同じ約1〜2%です。積み上がった「外れ」は、次のBOXに何の効果も持ちません。これはギャンブラーの誤謬と呼ばれる有名な錯覚で、コイントスで表が10回続いても11回目が裏になりやすくならないのと同じ理屈です。
「連続で外したぶん、確率が溜まっている」という感覚は、もう使ったお金を回収したいという気持ちが確率の話に化けたものだと考えたほうが安全です。すでに開けたBOXは、次の判断とは切り離してください。
逆に「もう出ないから買っても無駄」も同じくらい誤りです
公平のために書いておくと、逆向きの錯覚も同じく誤りです。「この弾は出ないと決まっている」も、独立の前提では成り立ちません。次の1BOXの推定確率は、良くも悪くも約1〜2%のままです。上がりも下がりもしません。
体感がズレるもう一つの理由:見えているのは「出た報告」だけ
確率の計算とは別に、もう一つ大きい要因があります。観測の偏りです。
推定1.95%で計算してみます。100人が1BOXずつ開けたら、MURが出るのは約2人。残りの約98人は出ません。1,000人なら約20人が出て、約980人が出ません。
では、このうちタイムラインに流れるのはどちらでしょうか。出た約2人分の投稿は、写真つきで拡散されます。出なかった約98人は、たいてい何も投稿しません。投稿しても拡散されません。結果として、目に入る情報は「出た報告」に強く偏ります。
この偏りは、封入率の推定そのものを歪める方向にも働きます。SNSの報告を集めて封入率を逆算しようとすると、出た報告のほうが集まりやすいぶん、実際より濃く見積もられる可能性があります。
開封報告から封入率は逆算できません
当編集部は、X上の開封報告を封入率の根拠として使いません。理由は3つです。
- すべて自己申告で、画像等での検証ができていない。後から同じ投稿を参照できる形で保全することも難しく、集計の再現性がありません。
- 桁が足りない。推定50〜100BOXに1枚とされるものを検証するには、個人の1〜5BOX規模の報告では母数が全く足りません。
- 投稿されるかどうかに偏りがある。前述のとおり、出たときほど投稿されやすい構造があります。
「1BOX目で出た人がいるらしい」という情報は、確率が低い事象が起きたときほど目立つという当たり前のことが起きているだけで、あなたの2BOX目の確率を1ミリも動かしません。当日の開封報告の扱いについては当たりカードランキングの記事でも同じ方針で整理しています。
推定値を見かけたときの、3つの確認手順
この記事の実務的な結論は、ここに集約されます。「◯BOXに1枚」という数字を見たら、次の3つを確認してください。
- 誰の推定か。公式なのか、メディアの推定なのか。ストームエメラルダについては、公式の数値は存在しません。したがって答えは必ず「どこかのメディアの推定」になります。
- いつ時点か。この記事で示したとおり、同じページの数字が1日で書き換わります。更新日の表示がないページの数字は、いつのものか分かりません。
- 何を数えた数字か。その商品を実際に開けて数えた実測なのか、別の弾の実測を当てはめた目安なのか、SNSの報告の集計なのか。今回のトレカプロのように、書いている側が明示してくれている場合もあります。逆に「◯◯調べ」とだけ書かれていて、何BOX数えたかが書かれていない場合は、実測かどうかを読み手が判定できません。ここを確認しないまま「実測値」として扱うのが、いちばんよくある誤読です。
そもそも「当たり」の定義が人によって違います
「当たりが出ない」という言葉は、実は3通りくらいの意味で使われています。ここを分けないと、体感の比較そのものが成立しません。
| 「当たり」の定義 | 推定上の出やすさ(2026年8月1日時点の各サイト推定) | 「出ない」と感じる頻度 |
|---|---|---|
| MURだけを当たりと数える | 約1〜2%(50〜100BOXに1枚。トレカプロの数値は直近MEGA弾の実測の流用) | ほぼ毎回。3BOXで94〜97%が「出ない」 |
| SAR以上を当たりと数える | 1BOXあたり約16.7〜31.22%(ポケカチ「6BOXに約1枚」/トレカの地図「約31.22%」) | 3BOXで32.5〜57.9%が「出ない」 |
| AR・RRまで当たりに含める | ポケカチ記載でAR「1BOXに3枚」・RR「1BOXに4枚」 | 1BOX単位ではほぼ起きない |
友人と「今回渋いよね」と話すとき、片方がMURの話、もう片方がSARの話をしていることは珍しくありません。「出ない」と言う前に、何を当たりと数えているかを揃える。これだけで、体感のズレの半分くらいは説明がつきます。
目的別|BOX買い・パック買い・シングル買いの向き不向き
「出ない」を確率の問題として見たあとで、買い方の話をします。ここは好みではなく、目的と手段が合っているかどうかの話です。
| 買い方 | 向いている目的 | 向いていない目的 | 「出ない」との関係 |
|---|---|---|---|
| BOX買い(1BOX30パック) | AR・RR・SRをまとめて集めたい/開封そのものを楽しみたい | 特定の1枚を確実に手に入れたい | MUR・SARは推定でも大半のBOXで出ません |
| パック買い(1パック5枚) | 少額ずつ試したい/BOXを買えないときの選択肢 | 種類を揃えたい(重複が出ます) | 1BOXの30分の1なので「出ない」はさらに当たり前です |
| シングル買い | 狙ったカードを確実に手に入れたい/デッキを組みたい | 開封の体験を楽しみたい | 「出ない」が構造的に起きない唯一の買い方です |
| オリパ | (この記事が扱う「出ない」への対処としては該当なし) | 狙ったカードを確実に手に入れたい | パック買いと同様に出ないことがあり、「出ない」の解決策にはなりません |
いちばん言いたいのは3行目です。狙ったカードが欲しいなら、シングル買い以外に確実な方法はありません。「出るまで開ける」は、確率の構造上、目的に対して遠回りになります。
4行目についても正直に書きます。オリパはランダム性のある買い方であって、当たりが出ないという悩みを解消する手段ではありません。「BOXで出ないからオリパで狙う」という発想は、同じ問題を別の場所に移しているだけです。ランダム性のある買い方を選ぶ時点で、この記事で扱ってきた「出ない確率」の話がそのまま付いてきます。
使いすぎを防ぐための、具体的な決め方
「出ない」がつらくなるのは、確率そのものより引き際を決めていないときです。開ける前に決めておくと、あとの判断がずいぶん楽になります。当編集部が現実的だと考える方法を5つ挙げます。
1. 上限を「BOX数」で決めて、開ける前に書き出す
上限は金額ではなくBOX数・パック数という「個数」で決めるほうが守りやすくなります。金額は買い足すたびに感覚が麻痺しますが、個数は数えれば一目で分かるからです。「今回は3BOXまで」と紙かメモアプリに書いてから開ける。書いてから開けるのがポイントです。
2. 月の上限を決め、使い切ったらその月は終わりにする
週単位・日単位だと、リセットが早すぎて歯止めになりません。月単位で上限を決めて、使い切ったらその月は買わない。次の弾も、再販も、来月に持ち越して構いません。
3. 「取り返すための追加購入」だけは、はっきり禁止にする
いちばん伸びやすいのがここです。前章のとおり、外した回数は次の確率を1ミリも上げません。「ここまで使ったから」で買い足すのは、確率上の根拠がない判断です。ルールは1行で足ります——「出なかったことを理由に買い足さない」。
4. 開けた記録をつける
開けた日・BOX数・出た高レアを、簡単でいいので記録します。効果は2つあります。累計が可視化されて「思ったより開けていた」に気づけること。そして自分の実績を推定確率と照らせるようになることです。3BOXで出なかったという記録は、この記事の表に照らせば「94〜97%側にいる」というだけの話だと分かります。
5. 未成年の場合は、「売って取り返す」を前提にできません
これは事実として押さえておいてください。買取には年齢制限があります。晴れる屋2は「買取のご依頼については、18歳以上の方からのみ承っております。18歳以上の方でも高校在学中の方からは買取のご依頼は承っておりません。」と明記しています(2026年8月1日時点で当編集部が確認)。年齢制限や必要書類は店舗ごとに異なるため、売却を考えている場合は買う前に、利用する店の買取ページを確認してください。
つまり「出なかったら売って戻せばいい」という前提が、そもそも成り立たない場合があります。買う前に、戻せない前提で上限を決めてください。使いすぎていると感じたら、購入を止めて、保護者や周囲の人に相談することをおすすめします。
よくある質問
何BOX開ければMURが出ますか
「◯BOX開ければ出る」と言える数字はありません。推定2.0%で計算すると、1枚以上出る確率が50%を超えるのは35BOX目、90%を超えるのは114BOX目という計算になります(推定1.0%ならそれぞれ69BOX目・230BOX目)。どこまで行っても100%にはなりません。しかもこの計算の土台である封入率は公式非公表の推定値で、推定1.0%・2.0%はストームエメラルダ自体の実測ですらありません。
3BOX開けて出ないのは運が悪いですか
推定値どおりなら、3BOX開けた人のうち94.3%(推定1.95%の場合)、97.0%(推定1.0%の場合)が1枚も出ません。運の良し悪しで説明できる範囲ではなく、標準的な結果です。
「そろそろ出るはず」は本当ですか
成り立ちません。BOXごとに独立だと仮定するなら、10BOX外した直後の11BOX目の確率も、最初の1BOXと同じ約1〜2%です。外した回数は次の確率に影響しません。
ストームエメラルダの封入率はどこかに公表されていますか
公式ページの封入に関する記載は「※カードはランダムに封入されています。」の一文のみで、確率・封入率の数値はありません(2026年8月1日時点で当編集部が確認)。出回っている数字はすべて各サイトの推定値で、トレカプロ自身も「公式未公表」「発売後に置き換え」と注記しています。
サイトによって封入率が違うのはなぜですか
公式が数値を出していないため、各サイトが別々の方法で推定しているからです。今回でいえば、トレカプロは直近のMEGA弾(メガシンフォニア・アビスアイなど)の実測を当てはめており、ストームエメラルダ自体の実測ではないと自ら明記しています。トレカの地図は「トレチズ(トレカの地図)調べ」と表示していますが、サンプル数や調査方法までは示されていません。推定の作り方が違えば、結果が2倍違っても不思議はありません。
SNSで1BOX目から出ている人がいるのはなぜですか
確率が低い事象ほど、起きたときに投稿・拡散されるからです。推定1.95%なら100人中約2人に起きます。その約2人分が見えていて、残りの約98人分は見えていない、というだけです。この偏りは、あなたの次の1BOXの確率を変えません。
当たりが出ないので、買い足したほうがいいですか
当編集部は勧めません。前章のとおり、外した回数は次の確率を上げません。「出なかったことを理由に買い足さない」を先にルールにしておくことをおすすめします。狙ったカードが欲しい場合は、シングル買いのほうが目的に直結します。
まとめ:比べる相手の数字が、まだ確定していません
この記事で示したのは、次の3点です。
1つめ。封入率は公式が公表しておらず、各サイトの推定はMURで約1〜2%と2倍の幅があり、同じサイトでも日をまたぐと書き換わります。しかも一部はストームエメラルダ自体の実測ではなく、直近MEGA弾の実測を流用した目安です。体感を比べる相手が、まだ固まっていません。
2つめ。その推定をそのまま使うと、1BOXで出ない確率は約98〜99%、3BOXで約94〜97%、50BOXでも約36〜61%です。「出ない」は例外ではなく標準です。式は (1 − p)^n の1本だけなので、ご自身が信じる推定値を入れて計算し直せます。
3つめ。「そろそろ出るはず」は成り立ちません。そして見えている開封報告は、出た側に偏っています。この2つが重なると、実際より「自分だけ渋い」と感じやすくなります。
数量で解決しようとすると桁が合わないことは、上の表のとおりです。狙ったカードが欲しいならシングル買い、開封を楽しみたいなら先に上限を決める。分けて考えるのが、いちばん消耗しない方法だと考えています。
関連する内容は、当サイトの当たりカードランキング(順位が集計元で入れ替わる件)と、メガレックウザexMURの取引相場と、環境評価が割れている件に整理しています。数量で解決しようとしてカートン単位を検討する場合は1カートン=12BOXの単価と、カートン開封でも出ない確率を、実際に当たりが出たあとの手順は当たりを引いたあとの保護・買取・鑑定・確定申告を、売り時の考え方は発売翌日はBOX相場が動いていないという記事をご覧ください。弾全体の概要はストームエメラルダのBOX相場と当たりカードまとめにまとめています。
※ 当サイト(ティラリ)が運営するサービスの紹介です。
ティラリは、当メディアを運営する会社が提供しているオンラインオリパのサービスです。本記事は、オンラインオリパを販売するティラリが運営するメディアの記事であることをここに明記します。本文に書いたとおり、オリパはランダム性のある買い方であり、狙ったカードが出ないことがあります。「当たりが出ない」ことの解決策としてご案内するものではありません。ご利用を検討される場合は、購入前に口数・当たりの残り本数・特定商取引法に基づく表記をご確認のうえ、先に上限を決めてからご判断ください。18歳未満の方は保護者の方とご相談ください。
この記事は2026年8月1日時点の情報です。封入率は公式が公表しておらず、記載の出現率はすべて各サイトの推定値で、時点とサイト名を明記しています。トレカプロの「約50〜100BOXに1枚」「約1〜2%」は、同ページの記載どおりストームエメラルダ自体の実測ではなく、直近MEGA弾(メガシンフォニア・アビスアイなど)の実測を流用した目安です。トレカの地図の数値は同ページに「トレチズ(トレカの地図)調べ」と表示されていますが、サンプル数・調査方法の開示は確認できませんでした。本文の確率はいずれも、各サイトの推定値が正しく、かつBOXごとに独立であると仮定した場合の計算値であり、実際の封入がその仮定どおりである保証はありません。「◯BOXに1枚」を「1BOXあたり1/◯」と読み替えた箇所は当編集部の仮定です。開封報告はX上の自己申告であり、画像等での検証は行っていません。本記事は特定の購入行動を推奨するものではなく、購入の判断はご自身の責任でお願いいたします。カード画像および商品情報の出典はポケモンカードゲーム公式ホームページです。©2026 Pokémon. ©1995-2026 Nintendo/Creatures Inc./GAME FREAK inc. ポケモン・Pokémon・ポケットモンスターは任天堂・クリーチャーズ・ゲームフリークの登録商標です。